■真相
廃村に迷い込んでしまったPC達。そこで自分によく似た人物の遺影を発見する。それらは一体何者なのか…?実は自分たちは呪われた松野家の者であり、既に死んでいたのだ。PCが既に亡き者という設定になるため、新規PCを強く推奨する。
■PC秘密
【PC1】あなたは実は松岡ではない。楽しくドライブしているが、それより以前の記憶や自分が何者かもよく分からない。気持ち悪いなぁ。あなたの本当の使命は【この旅の目的を知ること】だ。
【PC2】あなたは実は松本ではない。楽しくドライブしているが、それより以前の記憶や自分が何者かもよく分からない。フーアムアイ!?あなたの本当の使命は【自分の名前を思い出すこと】だ。
【PC3】あなたは実は松村ではない。楽しくドライブしているが、それより以前の記憶や自分が何者かもよく分からない。そういえば運転免許携帯してたっけ?あなたの本当の使命は【自分の免許証を見つけること】だ。免許証はプライズである。
【PC4】あなたは実は松坂ではない。楽しくドライブしているが、それより以前の記憶や自分が何者かもよく分からない。俺のドライビングテクニックに酔いな。あなたの本当の使命は【運転を変わり滅法荒い運転を披露すること】だ。
【PC5】あなたは実は松井ではない。楽しくドライブしているが、それより以前の記憶や自分が何者かもよく分からない。実は方向音痴でないのはあなただけである。あなたの本当の使命は【助手席で的確な指示を出すこと】だ。
■狂気カード
NPC初期狂気:異言
残り19枚は基本・デッドループからご自由にどうぞ
■シーン表1D6
1:大きな木の影が見える。あれ?さっきも同じところを通ったような…
2:あたりに霧が立ち込める。前が見えない。道に迷いそうだ。
3:寒くなってきた。標高が高くなったのか。それだけではないのか。
4:いつまでこの山道は続くのだろうか?道が細くなることも、広くなることもない。
5:あたりはうっそうとしている。土のにおいが強烈だ。
6:車が激しく揺れる。舗装されていない山道は険しい。
■導入フェイズ
ドライブしているPC達を描写・RPします。山奥に車が差し掛かったところで【HO人知れぬ里】を提示し、導入を終了します。
■メインフェイズ
HOを調査することで進みます。
■HO一覧(PCHO以外)
【HO人知れぬ里】
ドライブをしていたあなた達がたどり着いた里。
<秘密>拡散情報/ショックなし
あなた達がたどり着いたのは山奥の廃村だった。山奥だが潮の香もする。日本家屋が何棟も建つ集落である。なぜだろう、懐かしさを感じてしまう。
【HO廃屋】を提示する。
【HO廃屋】
里にある建物。
<秘密>拡散情報/ショックなし
その中の一棟には「松野」の表札が掛けられていた。誘われるように「松野」の家へ入っていくあなたたち。なかなかに広い、立派な平屋建てだった。
【HO居間】【HO仏間】を提示する。
【HO居間】
とても立派な広い居間。なのだが…畳は腐り、襖はぼろぼろの有様である。
<秘密>秘匿情報/ショックこの秘密を見たPC
何かありそうだ…ここに足を踏み入れると何故だかとても頭が痛む。そういえば、仏間の奥に裏庭などなかっただろうか。しかし、どうしてそんなことを思うのだろうか。
【HO仏間】
なぜか足を踏み入れずにはいられなかった。ぼろぼろの仏壇がある。
<秘密>拡散情報/ショック全員
あなた達5人にそっくりな遺影をみつける。自分たちは知り合いだったのか…?何故一緒に仏壇に納められているのか…?【埋葬】で恐怖判定。
仏壇には【プライズ:免許証】が置かれていた。ふと、外を確認すると奥に続く縁側から裏庭に降りることができる。【HO裏庭】を提示する。
【プライズ:免許証】
顔写真はPC3とそっくりだ。このプライズの秘密は手番消費無しで見ることができる。
<秘密>秘匿情報/ショックなし
有効期限はとうに過ぎている。しかし、免許更新をPC3が忘れたことはない。
【HO裏庭】
粗末な墓が作られている。「松×の墓」と刻まれているが、2文字目は削られていて読めない。
<秘密>拡散情報/ショックなし
確かに、確かにこれは自分たちの墓だ。間違いなくあなた達は死んだのだ。ばらばらの家で同時期に死んで、この家に葬られた。ではなぜ。こんなところでドライブを…?マスターシーン「葬列」を挿入する。
【HO誤認識】
あなた達は文字通り顔を見合わせる。そっくりだ。いつから違う顔だと認識していたのだろう。
<秘密>秘匿情報/ショックなし
仏壇の遺影を確認するなら、全員そっくりな顔をしていることに気が付く。そして、その全員の顔はまさにあなた達だ。仏間には先祖と思しき遺影もあるが、どれもこれも似たような顔をしていた。よく見ると、あなた達と同じ年ごろで墓がないものが1人いるようだ。
【HO:NPC】を提示する。
【HO松野の呪い】
仏間をよく見ると、一冊の和綴じの本をみつけた。これまたぼろぼろになっているが、読むことはできそうだ。
<秘密>拡散情報/ショック全員
本にはこのようなことが書かれていた。
『この辺りは松野と呼ばれ、周囲が海だったときに松林で覆われた。長らくの間に地形が変わり、内陸となっても尚、海で死んだ怨霊の仕業だろうか、水害に襲われる。毎年のように発生する水害に恐れをなした村人は、代々顔が同じという気味の悪い一族を人柱にすることにした。不思議なことに人柱を立て始めてからは一度も水害に襲われなくなった。一族が呪われたものとなるのは時間の問題だった。代々、1人を残し兄弟全員を人柱にすることになった。』
【民俗学】で恐怖判定。【HO土地神】を提示する。
【HO土地神】
その昔、この辺りが海だったころに死んだ怨霊が祟るようになり、祀られたもの。
<秘密>拡散情報/ショックなし
この辺りが海だったころとはいつの話だろうか?相当稀な現象…というか、性を名乗るような村が形成される時期を考えるとあり得ないのでは?しかし、あなた達は呪われている。
マスターシーン「呪いの血筋」を挿入する。
【HO:NPC】
唯一墓が建てられていなかった人物。年頃はあなた達と同じくらいだ。
<秘密>秘匿情報/ショックこの秘密を見たPC
あなたは松野の土地が別の時空から転移していたことを知っている。それを伝えようとしても分かってもらえなかったことは当然かもしれない。あなたは【狂気:異言】を最初から所持している。土地の者たちに信じてもらえなかった故に、エネミー化した松野兄弟の一人である。
【HO血のループ】
呪いは連鎖するというが…?
<秘密>拡散情報/ショックなし
連鎖は連鎖でも、松野の血だけがこの村のためにループしているのだ。あなた達は記憶を取り戻す。それは前世の記憶だった。
【驚き】で恐怖判定。【HO前世の記憶】を提示する。
【HO前世の記憶】
あなた達が取り戻した記憶だ。
<秘密>拡散情報/ショックなし
前世も前世も、そのまた前世も、あなた達は生まれてからずっと人柱にされる運命をたどっている。死んでは生まれ、生まれては人柱にされてきた。このループに気が付いた今なら呪いを断ち切れそうだ。
【HO脱出】
この廃村からの脱出方法。
<秘密>拡散情報/ショックなし
ドライブを続ける方向を変更しないといけないだろう。このままでは何度も廃村に突っ込んでしまう。
■マスターシーン
□葬列
じとっと湿った空気。ひぐらし鳴く山奥の夕方。大勢の人が細長い木の箱を5つ担いであぜ道を歩いている。
あなた達は分かってしまう。これは、自分たちの葬式の風景だ、と。それぞれ別の場所で死んだはずなのに、どうしてか骸はこの村に運ばれて…松野の家の裏庭に、埋められた。
誰かの声が聞こえる。
「この土地の呪いからは逃げだせなんだか」
「せめて魂だけは逃げ出して欲しいもんじゃ」
「松野の家でそっくりな顔の兄弟が生まれると必ずこうじゃ」
あなた達は顔を見合わせる。お互いの顔はそっくりだ。誤認識をしていたのだろうか。それも呪いか。
全員の本当の使命が【廃村から逃げ出すこと】に変更される。
【HO誤認識】【HO松野の呪い】を提示する。
□呪いの血筋
松野の家は呪われているからと兄弟はばらばらに養子に出されたのだ。だけどダメだったらしい。事実、あなた達は死んでいて。このドライブも松野の土地に延々と魂が縛られている証拠だ。墓がなかった唯一の兄弟…跡取りが呪っている。自分だけは呪いから逃れるために何かをされたわけでもなく、この地に縛られ続けただけなのだと。結局は無駄な方法でも、試されすらしなかったのだと。【恨み】で恐怖判定。【HO血のループ】【HO脱出】を提示する。