【共演者ありタイマンシナリオ】世話焼きさんと不登校の友達【きっと魔法遣いだったあなたたちへ】

■導入フェイズ
最近、仲の良い友人が学校に姿を見せない。とても心配である。どうしても様子を見たくて、あなたは友達の家にいってみることにした。
友人の家は郊外にある大きな日本家屋だった。インターホンを押すとすぐさま友人が応対してくれた。あなたは招き入れられる。
学校であったことを話し、しばらく友人と過ごした後、あなたはそろそろ帰りたくなってくる。別れの挨拶をして、家を……出られない。どういうことか分からないが、家の外に出ることがどうしてもできない。あなたは気が付く。この家から、出ることを何者かに阻害されている、と。

【HO:NPC友人】【HO友人の家】を提示し、導入フェイズを終了する。

■メインフェイズ
・NPC友人とPCは感情を結ぶことができる。感情の種類はGMに一任する。
・NPC友人は共演者なので、PC同様に恐怖判定を行う。HOに恐怖判定とあった場合、シーンに登場していた場合は恐怖判定を行うこと。シーンに登場していない場合は情報共有か情報の譲渡が起こらない限り、恐怖判定をする必要はない。
・共演者のプロフィールについては事前にPLと話し合い自由に決めること。
・共演者はPCではないので、PCが顕在化させた狂気カードの効果で「他のPC」とあった場合は効果適応外となる。
・お守りは共演者が一緒にシーンに出ていることを条件に使用可能。
・メインフェイズにPCがダウジングを行い、成功し、出目6を出したときは必ず基本P247ポルターガイストが1体登場する。クライマックスフェイズ戦闘で出現するモブのうちの1体として考えてよい。なお、出現したポルターガイストに戦闘をしかけ勝利しても、クライマックスフェイズ戦闘で出現するモブの数に影響はしない。
・「マスターシーン 不思議な力とペンデュラム」発生以降に提示されるHOを調査するためには、事前にダウジングに成功する必要がある。

■マスターシーン 不思議な力とペンデュラム
発生タイミング:【HO友人の家】調査判定に成功したサイクルの後 登場 PC、共演者

玄関を探そうとするあなたを友人が引き留める。「もう少しゆっくりしていってよ」
あなたがそれに応じようと応じまいと、気が付くだろう。この家から出ようとすると、どこの部屋に行ってみてもいつの間にか友人の前に戻ってしまう。出られない。どこへ行っても外へ行くことができない。玄関は見つからないし、窓からも出ることができないのだ。
「どうしたの?」と聞く友人。平然としている。その時、あなたの足元できらりと光る何かがあった。拾い上げてみるとそれはアメジストでできたペンデュラムだった。

PCは【プライズ:アメジストのペンデュラム】を入手する。このプライズを持っている限り、PCは魔法の力(ダウジング)を使うことができるようになる。

【プライズ:アメジストのペンデュラム】
このプライズを持っている間、あなたはアビリティ<ダウジング>および特技≪地底≫を修得しているものとして扱われる。怪異分野特技による正気度の補正は適応しなくてよい。このプライズに<秘密>はない。

【HO友人の部屋】【HO仏間】【HO台所】を提示して、マスターシーンを終了する。
これらのHOに対して調査判定を行う場合は、事前にダウジングに成功する必要がある。

■クライマックスフェイズ
友人が引き留める。その目はどこか恨みがましい。「ねぇ、私たち友達でしょう?」
逃がさないとばかりに友人はあなたにすがりついてくる。
その姿は時々向こう側が透けて見える。これは……余名宣告をされたと言っていたが、そんなものではない。友人は人間ではない。幽霊の類だとあなたは確信した。
この家からでられないのも友人のせいなのでは……。あなたがそう疑うと、友人はにたにたと笑い、「気が付いちゃったかぁ」とノイズのような声で言った。

PCは≪霊魂≫で恐怖判定。

クライマックスフェイズ戦闘です。

クライマックスフェイズ終了条件
・登場エネミーを全て倒しPCが戦闘の勝者となる
・PCの生命力が0になり戦闘に敗北する
・濁流する

登場エネミー
・NPC友人 怪異/生物 脅威度3 生命力15 好奇心分野:暴力
 特技 ≪刺す≫≪恨み≫≪情景≫≪整理≫≪教養≫≪霊魂≫
 【基本攻撃】≪刺す≫
 【戦場移動】
 【連撃】≪刺す≫

・ポルターガイスト3体 NPC友人のモブ(基本P247)

NPC友人のプロットは1d4+2で決定、行動方針は連撃を多用する。
恐怖判定時、ここに示された特技を使ってよい。
また、属性に生物が含まれるため、PCに恐怖判定の再挑戦を促された場合生命力をコストに振りなおしてよい。好奇心分野は暴力である。

ポルターガイスト3体は様子見と基本攻撃を交互・あるいはランダムに使用する。様子見のマイナス修正は基本的に使用しない。

■エンディング
・クライマックスフェイズ戦闘でPCが勝者となった
友人の断末魔と共に廃屋が消滅する。ここは寂れた神社だった。不気味な雰囲気で、御神木には友人の部屋で見た赤い糸でぐるぐる巻きにされた藁人形が五寸釘で打ち付けられている。後日、あなたが学校で友人について尋ねまわってみるも、学友や先生の誰もが口をそろえて、そのような人は知らないというのだった。あの友人はあなたにしか認識されない幽霊だったらしい。

使命達成、PC生還です。お疲れさまでした。

・クライマックスフェイズ戦闘でPCが敗者となった
友人はにたにたと笑っている。「私たち、ずっと友達でしょう?ずっとここにいていいからね」あなたはこの廃屋に監禁される。食べ物に関しては友人が常に提供してくれた。どこから調達してくるのか、あなたには分からない。一見優しく振る舞う友人だが、その正体をあなたは知っている。

使命未達成、PCは友人に監禁される。お疲れさまでした。

・濁流した
バッドエンド表を振ります。使命未達成、お疲れさまでした。