【インセイン】いきなり!ハンドアウト【4人程度サイクル数不明協力型】

■HO肉の本文
約10文字ごとに改行、適当に分割しています。(約50文字の塊23個)回す際にはHOに応じて適当にPLへ渡してください。(150gには2~3個、200gには3~4個、300gなら4~5個程度)全て秘匿情報ですが改変OKです。

その日はひどい豪雨だ
った。私は気がつけば
このステーキハウスを
訪れていた。ここはど
こだ。道沿いに飲食店

はなかったはずだ。し
ばらく探索すると外の
雨の音が止んでいるこ
とに気がついた。帰ら
なければ。こんな訳の

分からない飲食店では
落ち着かない。私は帰
ろうとした。ところが
外を見て私は絶句した。
そこに広がるのは冷た

く、生き物は居らず、
暗い暗い、未知の世界
だった。【宇宙】で恐
怖判定。そういえば風
の噂で、ここには食材
を『75度で1分加熱』
しても食中りする運が

悪いやつは食中りする、
ここはそんな不運体質
な奴らが集合した場所
だとどこからか聞かさ

れた気がする。私は脱
出を試みみみみみた。
だが扉も窓も厳重にロ
ックされているようで

出られない。トイレの
窓から出ようとした。
宇宙が見える。ここは
どこだ。腹が減った。
注文すれば出られるの

か。そうだ注文すらし
ていない。食べれば解
放してくれるに違いな
い。そう思ってステー
キを注文してみたが、

なんだこれは肉がくさ
い。硬い。筋ばかりだ。
ごみ溜めの方がまだマ
シだ。【におい】で恐
怖判定。これを食べな

いといけないのか。私
ははひどい味の食べき
ったのに出られる気配
もない。私はこのまま
このまま出られないの

か。それはあんまりだ。
【緊縛】で恐怖判定。
ここ数日は脱出したさ
と飢えを凌ぐため肉以
外口にしていない。肉。

肉。肉。さすがにおか
しいと思い厨房へ行っ
た。そこにあったのは
嗚呼なんということだ、
大きなミンチ機だった。

稼働している。そのセ
ンサーが私を感知した
とたん、ミンチ機は唸
りをあげて迫ってきた。
【機械】で恐怖判定。

痛い、怖い、どうして
私がこんな目に。私は
意識を失った。気がつ
くとそこはステーキハ
ウスだった。私は厨房

に立っていた。客がひ
っきりなしに来るので
仕事は忙しい。だが私
の腕には骨なんて枷は
すでになく、自在に動

く。そしてほんの少し
だけ腐っている。中に
は骨つぎ代わりの虫が
蠢いている。【生物】
で恐怖判定。ここから

出るにはきっとステー
キを『75度で1分加熱』
することが必要だった
のだろう。お肉を全部
食べてから宣言しない

とこの<儀式>は出来な
いようだ。1人で戦っ
てもどうしようもなか
ったのだ。私は新たに
やってくる客をステー

キハウスと一体となっ
てもてなそう。さぁ召
し上がれ、腕によりを
かけた最高の生熟成肉
を。さぁ召し上がれ、

このどろどろになった
肉を。【触感】で恐怖
判定。美味しいよおい
しいよオイシイヨ。と
ろけるようないいお肉、

飲めるほど柔らかくジ
ューシーなこの人肉。
私もそのうちこのステ
ーキハウスの壁になる。
ここの肉はステーキハ

ウスの血肉となった迷
い人の末路。美味しい
でしょう。私が不味い
わけはないのだから。

肉を寝かせるためだけ
に宇宙に店舗を構えた
この最高のステーキハ
ウス。食べや食らえや
そのすべては肉のために。